金魚は、美しい姿や多様な品種、そして比較的容易な飼育方法で知られる人気のあるペットです。しかし、初心者が金魚を飼育する際にはいくつかのポイントに留意する必要があります。この記事では、金魚の飼育を楽しく成功させるための5つの重要なアドバイスを教えていきたいと思います。
1.適切な水槽のサイズ
金魚といえば、お祭りなどで気軽に手に入りますし、アクアリウムショップでも比較的豊富な種類を販売しているためどこでも手に入りやすいです。
そのためか初心者が一番最初に陥りがちな間違いの一つに適切な水槽のサイズを選べていないことがあげられます。
では金魚1匹に対してどのぐらいの水槽のサイズや水の量が必要でしょうか?一般的に熱帯魚や金魚もそうですが体の大きさが1cmに対して2Lの水量が必要です。
大きいサイズの金魚では20cm~30cmになるため20cmの金魚を飼育するためには40Lの水量が必要です。およそ40Lの水量を用意するには45センチ水槽が必要になります。
小さなうちは3cmくらいの大きさなので比較的小さな水槽で飼育することが可能です。しかし飼育する数が多いほど大きな水槽が必要になってきますので注意が必要です。
下の表で計算する場合は3cmほどの金魚を3匹飼育する場合、1匹に対して6Lの水が必要なため3匹の場合は18L必要です。その場合は下の表にはありませんが30cm水槽など小さな水槽でも飼育可能です。
金魚すくいで取り扱いがある種類として「和金」などがあげられます。およそ10年程度は生きるとされており、成魚で15cm前後になる場合もあります。
そのため金魚を飼育する際は出来るだけ一度に多く飼育するのではなく少ない数で飼育する必要があります。できれば初心者の場合は1匹からの飼育をお勧めします。
2.水質の管理
意外と知られていませんが、初心者が起こしがちな間違いとして購入後または金魚すくいから持ち帰ってすぐに金魚を用意した水槽に水を入れてそのまま投入していませんか?
実は魚類を飼育する際に必要なことは、飼育する前に水槽の環境を整えてあげることなんです。出来れば1週間程度は底砂を引いてカルキを抜いた水を投入した状態で放置するとよいでしょう。
理由として投入したばかりの水はバクテリアが存在していないため金魚が出す有機物を分解してくれません。飼育していればそのうちバクテリアは増えていきますが、初期飼育時の金魚の不調や死亡リスクを減らすことができます。
どうしてもお祭りの金魚すくいで急な環境が必要な場合はバクテリアを投入して環境を整える製品やフィルターにバクテリアがついているものも販売されていますので導入を検討してみてください。
比較的週に1度の水替えをしっかりしていれば少ない金魚の場合衛生的に水槽を保つことができます。水槽に対して金魚の数が多い場合は週に2回程度水替えを行いましょう。金魚は比較的餌を多く食べるため排泄が多く水質が汚れやすいとされています。
3.適切な餌と栄養
金魚の健康を維持するためには、適切な餌と栄養が重要です。市販の金魚用の餌を与える際には、与える量をコントロールし過剰な給餌を避けるようにしましょう。
ついつい飼育し始めたばかりの頃は口をパクパクと開けて餌を欲しがる金魚が可愛いため餌をあげたくなりますよね?餌は2分程度で食べきる量を1日1回から2回程度上げていれば十分飼育できます。
餌のあげすぎは極端な肥満を引き起こすことで金魚の体調不良を招く場合もありますし、食べ残しは水中で腐敗してしまうため水質の悪化が進行しこちらも金魚の体調不良を招くことにもつながります。
市販で売られている金魚の餌の場合必要な栄養素は入っていますので1種類用意すれば十分でしょう。出来れば水質維持のため浮遊タイプか半浮遊タイプの餌を選ぶと良いでしょう。
4.水温と環境の管理
金魚は寒さに弱いため、水温が安定していることが重要です。水槽内の水温を適切に管理するためには、水温計を使用して定期的に水温をチェックし、必要に応じてヒーターを使用して水温を調整しましょう。
金魚の活動水温としては15℃から28℃と言われています。室内で飼育する場合は人の出入りがあるため15℃を下回ることはないかと思いますが地域などによっては10℃を下回る場合もあるため金魚の動きが弱くなってしまいます。
室温を調整するか水温を調整するかは飼育環境で変わりますが水槽のサイズにあったヒーターを用意するほうが簡単です。しかしもともと四季の温度変化に強い金魚のため慣れさせるほうが良いともいわれています。
水温が10℃以下になる場合は金魚も餌をあまり食べなくなるし、食べても消化機能が落ちるため1日少量の餌を1度あげるくらいで丁度良いです。
また、金魚はストレスを感じると病気にかかりやすくなるため、静かで安定した環境を提供することも重要です。
5.定期的な水槽のメンテナンス
水槽の定期的なメンテナンスは、金魚の健康を維持するために不可欠です。定期的な水替えや水槽内の掃除、フィルターの清掃などを行い、水質を清潔に保ちましょう。
忙しくてメンテナンスがなかなかできない方については、餌の量を必要な量だけにする・フィルターを強力なものにする・水草を導入してみるなど水槽自体の浄化作用を強めることも大事です。
しかし水替えなどのメンテナンスは金魚の命に関わることですのでしっかり水替えをしてあげましょう。長期間生きることが出来る生き物ですので長い目で飼育できる楽しみもあります。自分のペースと相談しながら長く付き合っていけるよよいですね。
金魚の初心者飼育について今回記事にしてみました。参考になれば幸いです。
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