熱帯魚は、色鮮やかで美しく、多くの人に愛されるペットの一つです。そこで、本記事では、適切な飼育方法と適正な飼育数について解説し、熱帯魚を安全に飼育する方法について考えていきます。
はじめに
熱帯魚の過密飼育の問題点について
適切な飼育方法の重要性について
せっかくの綺麗な熱帯魚などの魚がある日突然水面に浮かんでいたなど悲しいことが起こらないようにするには、水槽の容量に対して適正な数の生体を飼育することがとても重要になります。
魚の体サイズと水槽の大きさの関係
適切な水槽の大きさの目安について
多くの初心者が思っていることは、より多くの魚を水槽に導入し綺麗な光景を見たいと思っています。しかし、それはアクアリストの上級者でも多くの工夫や手間暇をかけて行っていることなので、SNSや動画配信サイトで紹介している過密飼育水槽を参考にしてはいけません。
基準は、魚の大きさ1㎝に対して1Lがおよその導入目安になります。例えば小型のネオンテトラは1㎝~2㎝なので1㎝と仮定すると60㎝水槽(約60L)で飼育する場合は60匹程度飼育が可能ということになります。2㎝の生体なら30匹という計算です。ただし、底砂や流木などのレイアウトに使うものを入れると、その分の体積が加算されますので入る水は少なくなり、魚が大きくなると飼育できる数も減りますし、水量を減らすとその分飼育できる数も減ります。
テトラ オールグラスアクアリウム300 熱帯魚セット
テトラ オールグラスアクアリウム520 熱帯魚セット
GEX AQUARIUM ラピレスRV60DT LEDセット デュアルクリーン600付属曲げガラス水槽W60×D30×H36cm 約56L
テトラ オールグラスアクアリウム600 熱帯魚セット
GEX AQUARIUM マリーナ900LEDセット
GEX AQUARIUM マリーナ900LEDセットは上部フィルター・LEDライトはついてますが。ヒーターがセットになっていません。
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GEX AQUARIUM ラピレスRV90 LEDセット グランデ900付属曲げガラス水槽W90×D45×H46cm 約151L
魚の成長に合わせた水槽の大きさの必要性
熱帯魚などの魚を飼育していると、あっという間に大きくなってしまうため、以前は小型の水槽で良かったのに実は過密水槽化している場合もあります。一番大事なことは最初から水槽に対してのMAXの数を投入せずに成長をすることを考えて適正な数の魚を飼育することです。
また、飼育する上で水槽が手狭になってきたら、場所に余裕がある場合は水槽の引っ越しをすることで過密水槽を避けることも可能になります。熱帯魚などの魚を導入する場合は、必ず何㎝まで成長するのか確認をしてから飼育を始めましょう。
魚の種類と飼育数の関係
種類によって正しい飼育数が異なる理由について
熱帯魚などの魚を含め多くの生体で種類によっては、先ほど説明した「水量1ℓ=魚の大きさ1㎝」が目安にならない場合もあります。例えば、水を汚しにくい部類の魚と水を汚しやすい部類の魚が存在するため一概に「水量1ℓ=魚の大きさ1㎝」なら大丈夫と100%言えません。
水を汚しやすい魚については、コリドラス・金魚・コイなどの雑食性の生体やディスカスなどの肉食性の生体は水を汚しやすい傾向にあります。また、逆に水を汚しにくい魚は一概に言えませんが、小型熱帯魚などは比較的汚しにくいと思いますが飼育している匹数などで変わってくると思います。
主な熱帯魚の種類と適正な飼育数の目安について
例えば60㎝水槽=60ℓの水量で飼育する場合に目安として熱帯魚の代表と言われる種類が何匹飼育できるか目安を載せておきます。
1.ネオンテトラ:小型熱帯魚の代表で体色が青色で綺麗な熱帯魚ですが、どこのショップでも購入出来るくらい手軽に安価で購入することが出来ます。60㎝水槽だと20匹~30匹程度が飼育可能です。
(熱帯魚)ネオンテトラ (SMサイズ約1.5-2cm)(20匹)[生体]
2:グッピー:国産・外国産などでも種類が多く、世界的に品種改良が盛んに行われています。比較的環境の変化にも強く病気になりづらい特性があり、初心者にもおすすめです。60㎝水槽だと20匹程度なら飼育可能です。
(熱帯魚)RREA・アクアマリンネオン(トパーズ)・グッピー(国産グッピー)(1ペア) 北海道・九州航空便要保温
3:モーリー:グッピーと同じく種類が多く、苔取り生体としても有名です。ブラックモーリーやブラッドオレンジモーリーなど鮮やかな体色も特徴です。繁殖もしやすいため色んな楽しみがあります。60㎝水槽だと15匹程度なら飼育可能です。
(熱帯魚)ブラッドオレンジ・モーリー(5匹) 北海道・九州航空便要保温
4:エンゼルフィッシュ:中型熱帯魚の代表的な種類で、特徴的な体色とひし形の体から人気があります。大きくなると10㎝~15㎝程度まで成長するため60㎝水槽だと3匹程度なら飼育可能です。
(熱帯魚 生体)ミックスエンゼルフィッシュ【外国産】 (Mサイズ 約4-6cm)(3匹)[生体]
上記はあくまでも目安であり、魚の種類や体の大きさ、水槽の大きさなどによって異なる場合があります。また、飼育環境によっても適正な飼育数は変化します。飼育数を守ることが重要です。
水質の悪化や病気の延在について
過密飼育は、水質の悪化や病気の延滞など、様々な問題を引き起こします。特に餌の食べ残しや糞などの排せつ物が水槽内に残ることでアンモニアを発生させます。アンモニアは魚に取って危険な有害物質になるため、アンモニア中毒やその他の病気にかかりやすくなり、病気を発症した結果水槽に蔓延して最悪のケースの場合は全滅してしまう恐れもあります。
過密飼育による水質の悪化を防ぐにはどうすればよいのか?
今まで話してきたことについては、あくまでも一般的に安全な飼育をするための基準を説明してきました。では、本当に過密飼育が全て生体に悪影響なのかを考えていくと、水質を維持することが出来れば過密飼育でも問題ありません。
特に、水槽の水替えの頻度を多く行うことや、フィルターの能力が強いものを導入するなど過密飼育をすることに対しての対策が出来ます。
しかし、水替えも「糞や食べ残しの除去」・「濾過バクテリアを取り除かない」などの注意点を守らなければならないし、濾過フィルターを強力にしても、定期的なフィルターのメンテナンスは必要になりますので「放置」の状況はいずれにしても良くないありませんので注意しましょう。また、餌の与えすぎにも十分注意が必要なので、最低でも1日1回で十分飼育は可能です。与えすぎないように様子を見ながら飼育しましょう。
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安全に熱帯魚を飼育するためのまとめ
熱帯魚を適切に飼育する場合、過密飼育をする環境について考えて適正な飼育数を守ることが重要です。また、種類によっても適正な飼育数が異なるため、事前に調べてから飼育を始めることをおすすめします。 適切な飼育方法を守ることで、綺麗で健康な熱帯魚を長期間飼育することができます。
過密飼育をする場合は、出来るだけ水替えの頻度を多くすることやフィルターを強力な物にするなど対策をすることで過密飼育をすることが可能になります。しかし、対策をしない場合はアンモニア中毒やその他の病気を発症し、水槽内の熱帯魚が全滅してしまう可能性もありますので十分注意しましょう。
「基準は、魚の大きさ1㎝に対して1Lがおよその導入目安になります。」
最初から飼育数を多めに入れるのではなく、今の飼育数に慣れてきた後に魚の数を増やすなどリスクをなるべく軽減できるような対策を行い飼育をしていきましょう。
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