熱帯魚を飼育する上で、正しい餌の与え方は非常に重要です。適切な頻度と量で栄養バランスの取れた餌を与えることが必要です。
しかし、飼育初心者にとっては正しい餌の与え方や与えていい量がわからないこともありますよね?
本記事では、熱帯魚の餌の頻度と量について解説し、失敗しない飼育のコツをお伝えします。
1.熱帯魚の餌の種類
熱帯魚には様々な種類の餌があります。
乾燥餌
水分が少なく、長期間保存できるため、手軽に利用できます。種類も豊富で主にフレーク状やペレット状の形状で販売されています。
冷凍餌
赤虫などの新鮮な生餌を凍らせたもので、魚が好む味や栄養素を多く含んでいます。魚が自然に食べるものに近いため、好まれることが多いです。
生餌
生きた小魚や昆虫などペットショップでもよく販売されています。主に大型の熱帯魚などに与えることが多いです。
人工飼料
添加物や栄養素がバランスよく配合されたもので、手軽に利用できるため、人気があります。キラーフィッシュなどの魚に生餌の代わりとして与えることが多いです。
2.熱帯魚の餌の与え方・頻度について
熱帯魚の餌の与え方は、餌の種類や魚の種類によって異なりますが基本的には与えすぎに注意しなければいけません。
なぜ注意しなければならないかと言うと、魚が食べすぎて肥満になり様々な病気の発症や突然死につながることもあります。
また、餌の食べ残しが多くなるとバクテリアによる有機物の分解が進まずアンモニアが発生し、濃度が濃くなるとアンモニア中毒で死亡してしまいます。
餌を与えるポイント
熱帯魚と言えども人間と同じようにバイオリズムがあり、夜間は泳いでいるようで寝ています。
ライトをつけてからやや1時間程度時間が経った頃に上げるようにしてください。暗く寝ている間に餌をあげても十分餌が行き届かない場合もあります。
基本的には2分程度で食べ切る量を1日2回から3回程度与えてくださいと多くのパッケージに書いていますが、下記の見出しを確認していただき参考にしてみてください。
与える量は少量ずつ上げていき、熱帯魚の食べこぼしが発生した量より手前くらいの量に次回から調整すれば適量になります。
複数匹の飼育をしている・複数種の混泳をしている場合
餌を与える頻度としては、複数匹の飼育をしている・複数種の混泳をしている場合は2分程度で食べ切る量を1日2回与えてください。
これは混泳させている場合に魚の泳ぐスピードが違うことや魚によって生息域が違いますので漏れなく餌を与えるために2回与えましょう。1回で与えられるような感じであれば無理に2回与える必要はありません。
単独飼育や比較的少ない数を複数飼育している場合
この場合は、餌を与えすぎると水質悪化や過剰摂取の危険があるため1日1回で十分です。魚自体は何日間か絶食しても問題ない魚が多いため過剰な餌やりはしないほうが水槽の維持にもつながります。
生餌や冷凍餌の注意点
生餌や冷凍餌の注意点として、食べ切る量のみ与えるようにすることと万が一残ってしまった場合は速やかに水槽から除去するようにお願いします。水槽内で腐敗してしまうと水質汚染による熱帯魚の病気を誘発してしまう恐れがあります。
乾燥餌や人工飼料についても食べ残しが発生した場合は同じく除去してあげると安心です。
3.餌の過剰与えによる問題
熱帯魚に過剰な餌を与えると、餌が分解される際に発生する有機物が水質を悪化させる原因となります。
また、過剰な餌の消化不良により、腐敗した餌が水中に漂い、魚に悪影響を与えることもあります。
さらに、過剰な餌摂取により肥満や栄養過剰症のリスクが高まり、免疫力の低下や病気の発生リスクが増加することもあります。適切な量と頻度の餌の与え方を心がけることが重要です。
4.熱帯魚の餌の与え方のコツ
熱帯魚の餌を与える際のコツは、以下の通りです。
- 餌の量を適切に与える:魚の大きさや種類、水槽の大きさに合わせて、適量を与えましょう。過剰な餌の与え方は、水質の悪化を引き起こす原因になります。
- 餌の種類をバランスよく与える:乾燥餌や人工飼料だけでなく、冷凍餌や生餌も与え、栄養バランスを保ちましょう。
- 餌のタイミングを決める:同じ時間に与えることで、魚たちの体内時計を整え、健康に過ごすことができます。
- 残り餌を取り除く:与えた餌が残った場合は、水質の悪化を防ぐため、速やかに取り除きましょう。
- 餌を与える際の注意点:餌を与える際は、水槽内の水流を考慮し、水流の影響を受けにくい場所で与えるようにしましょう。
これらのコツを守りながら、適切な餌の与え方を心がけましょう。
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