アクアリウムにとって悩みの一つが水温の管理ですよね。
日本の夏の気温は30℃を超えて40℃に達する地域もあるほど過酷ですが気温が上昇するということは室温も上昇し、水温も高くなります。
日本に生息する日本淡水魚でも海外に生息する熱帯魚でも30℃を超えてしまえば、命にかかわる問題なので5月くらいから夏に向けて水温の管理方法を考えていかなければなりません。
今日はお手軽な方法で水槽の水温を下げる方法を紹介していきます。
水温を下げる方法は大きく3つある
1.室温を下げて全体的に水温管理をする
霧ヶ峰 MSZ-GV2221(W) ピュアホワイト [2.2 kW]
一番手っ取り早く水温を管理するには、エアコンで室温を一定に管理して水温を下げる方法です。
メリットとしては、飼育している水槽が多くある場合に個別対応をしなくてよくなり、一定の水温管理のため水温ブレがありません。新たな機材設置がないため、機材の購入や保管をする必要がなく、とても便利な管理方法です。
デメリットとしては、電気代が多くかかってしまうことです。部屋の大きさや使っているエアコンの消費電力によって違いますが、6畳用のエアコンを24時間冷房(自動運転)を26度設定でつけっぱなしにした場合、およそ24時間で150円前後という計算です。月にすると4,500円程度かかってしまいます。電気代の高騰もあり、今のご時世出費が痛いですね。
2.水槽用クーラーを取り付ける
テトラ (Tetra) クールパワーボックス CPX-75 冷却 アクアリウム 水槽用 クーラー 水温上昇防止
水槽用クーラーを取付すると設定をした水温を超えた場合に、水槽用クーラーが稼働し水温を下げて既定の水温に戻ると稼働を停止する仕組みとなっています。
メリットとしては、室温に左右されずに水温管理ができることです。例えば日本淡水魚のヤマメなどは10度から18度くらいが適正水温なのですが、エアコンでの水温管理をした場合に18度以下などに大きく水温を下げることは夏の場合は出来ないため水槽用クーラーが重宝します。
また、ポンプで水を吸い上げて水槽用クーラーを通して水を冷却して水槽に水を戻すため、水の蒸発を防ぐことが出来ます。
デメリットとしては、導入コストがかなり高いことです。水槽用クーラーの価格は小型の水槽では1万円前後、大型の水槽では10万円前後など、水槽が大きければ大きいほど価格も跳ね上がります。
また、設置に場所をとることや設置に手間がかかってしまいますし、エアコンと同じ仕組みのためクーラーから暖かい空気が排気されるため室温が上がってしまいます。人によっては稼働している音も大きく感じることもあるため、寝室で使用する場合などは音も問題になってきます。
気になる電気代に関しても、消費電力が高いほど電気代も高くなります。しかしエアコンのように24時間稼働するわけではなく、水温が一定以上を超えた場合に稼働するため120㎝以上の大きな水槽用クーラーじゃない場合は、エアコンより電気代は安く抑えることが出来ます。
3.水槽用扇風機を取り付ける
テトラ (Tetra) 25℃ダブルクールファン CFT-60W 冷却 アクアリウム 水槽用 サーモスタット内蔵 安全仕様 水温上昇防止
今回はこれを使いました↓私は90㎝水槽なのでビッグを購入。
ジェックス アクアクールファン レギュラー
今回記事にしたかったのは水槽用扇風機をおすすめする理由ですが、なぜ水槽用扇風機なのかというと、圧倒的にコスト・ランニングコストが低い点です。
エアコンはランニングコスト、水槽用クーラーは初期投資・ランニングコストがかかるため、夏に向けての中途半端な時期に対してコストがかかりすぎるということです。
また、水槽用扇風機(ファン)の仕組みとして、水面に扇風機を当てて水を蒸発させて水温から熱を奪うという仕組みです。人間も汗をかくことで体温を下げる仕組みと同じですね。
メリットとして、消費電力が圧倒的に低く1か月24時間使用したとしても100円以下で運用出来ます。しかも商品の値段も3000円~5000円程度で大きな水槽用でもかなり安く導入出来ます。
さらに水温を下げる効果としては4℃~5℃程度下げる効果があります。実際に私の日本淡水魚水槽に導入してますが、導入前は27℃と高温になってました。しかし導入後は22℃くらいを保ち夏前のこの時期では快適に魚も過ごしています。
デメリットとしては、水が蒸発するため水位が低くなってしまうことです。日々水を足してあげる必要がありますので手間がややかかります。水温が下がらない理由として蓋をしていることも原因のため、効果を上げるには扇風機からの風と気化した水蒸気を逃がすように蓋を取ってあげる必要があります。また、ファンの音もかなり抑えられていますが稼働音が発生するためそこも注意点です。
私は西日本に住んでいますが、5月の時点で気温が30℃を超える日もあり、水温もそれに比例して上がりますが現時点で22℃くらいを保つことが出来ています。あとは水温が上がると酸欠になりやすいので水面を常に揺らして空気を取り込めるのもメリットですね。
水槽用扇風機の取り付け方
今回はGEXの水槽用扇風機で説明していきます。
まずは、コンセントを確保して水槽のふちに取り付けます。
画像のように蓋をずらすか外す必要があります。魚が飛び出す可能性があるならずらすか別途下敷きやクリアファイルなどをちょうどよいサイズに加工して疑似蓋を作ってやるといいと思います。
あとはスイッチオンするとかなりの風量が出てきますのでこれで使っていきます。
水温も21.9度と日本淡水魚水槽にはまずますの快適な水温です。
HATUSOKU 外部センサー付きデジタル温度計 マグネット 吸盤付き 水温計 水槽 アクアリウム 冷蔵庫 冷凍庫 (ホワイト)
本格的な夏になったらどうするのか?
本格的な夏になり、水槽内で飼育している魚の適正水温を上回ったら室内の温度を下げる必要がありますので日中はエアコンとの併用、夜間は水槽用扇風機単独の運用など、室温・水温に合わせた対応をすればよいです。
アクアリウムは少なからず維持コストがかかる趣味になりますので、過剰な設備投資をする必要はありませんが、魚に合わせた水温管理はしてあげなければいけません。
また、注意しなければならないのは、水温が上がると水中の酸素が低くなってしまい魚が酸欠になる可能性があります。最低でもエアレーションを行うなど別途対策は必要になってきます。
夏の水温を下げる扇風機がおすすめ理由まとめ
夏の水温を下げる扇風機がおすすめ理由はこちらになりますので参考にお願いします。
- 初期費用が安い 2000円~5000円で購入できる。
- 消費電力が安く、月の電気代が24時間毎日つけても100円以下
- 夏に向けての時期の対策には打ってつけ、本格的な夏はエアコンと併用
- 水面を揺らすことになり酸素供給が同時にできる
- 4℃から5℃程度の効果が見込めるため一般的な日本淡水魚なら夏をしのげるアイテム
コメント